Kyutai Labsが会話型AIの「Moshi」を発表(2024年7月3日)

こんにちは、GDX株式会社のAIリサーチ担当です。
Moshiは、Kyutai Labsが開発したリアルタイムでマルチモーダルなデータを処理できるAIモデルで、これまでの会話型AIの中で最速の応答速度を実現しています。軽いおしゃべりから複雑な概念の説明、感情豊かなロールプレイングまで、幅広い対話が可能です。
Moshiとは何か?
概要:
Moshiは、Kyutai Labsが開発したリアルタイムのマルチモーダル基盤AIモデルです。このモデルは、テキストと音声を統合し、感情を理解し表現する能力を持っています【MarkTechPost】。
特徴
リアルタイムのマルチモーダル機能:
Moshiはテキスト、音声、画像など複数のデータタイプを統合し、リアルタイムで処理する能力を持っています。
例えば、音声を聞きながら同時に話すことができます。
高い適応性:
Moshiは、多様な感情や話し方をサポートするために、詳細なトレーニングデータを用いて微調整されています。
高性能なコンピューティング:
Heliumという7ビリオンパラメータの言語モデルを基盤に、テキストと音声のコーデックを同時に処理する高性能なシステムを備えています。
オープンソースと透明性:
Kyutaiは、Moshiをオープンソースとして公開し、AIコミュニティ全体との協力を推進しています。
AI生成音声の検出機能を備え、責任あるAI利用を重視しています。
広範な利用可能性:
Moshiは、コンシューマサイズのGPUやMacBookでも動作可能な小型バリアントも提供されています。
まとめ
Moshiは、リアルタイムでマルチモーダルなデータを処理し、感情を理解・表現する先進的なAIモデルです。Kyutaiのオープンソース戦略により、広範な利用と協力が期待されています。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
Kyutaiについて
Kyutaiは、非営利のAI研究所であり、2023年11月に設立されました。主要な科学者によって構成されるチームは、米国のビッグテックラボでの経験を持ち、現在は12名のメンバーが活動しています。研究は多様なコンテンツ(テキスト、音声、画像など)を利用するマルチモーダリティに焦点を当てており、開発されたすべてのモデルやソフトウェアは自由に共有されます。
https://kyutai.org/cp_moshi.pdf